『拉致』

2004年5月3日00:00

 

 

嫌な予感がしていた。

仕事が終わって帰り道、1件の着信が…。

「エガちゃん」

よく電話はかかってくるが、この時は何故か嫌な予感がした。

そして、この電話による会話の中で僕は確信した。

 

 

エガさんは浜北にいる!

 

 

なぜ来たのかは分からないが、いる!そしてあの人も…。

エガさん「とりあえず家に帰って、着いたら連絡して」と。

嘘だ!あの人は待ち伏せをしている。
僕の脳裏に再びあの悲劇が浮かんだ。

拉致だ!

しかし帰らないわけにはいかない。僕はゆっくりと家に近付いた。

 

遠くから見ると、見覚えのある青いMINIが停まっている…。

まずい!僕は迂回して裏からまわりこんだ。

 

 

しかし、そんな僕の行動は見透かされていた。

もう終わりだ。逃げられない。僕は観念した…。

この瞬間、僕の目にはうっすらと涙がうかんでいた…。

 


 

エ=エガさん
鷹=鷹様

エ「15分でシャワー浴びて支度してきて」

NOとは言えない。僕は大急ぎで支度をするしかなかった。

エ「よしボウリング行くよ!もちろん東名ボウルね?」

僕「え、今からですか?明日仕事なんですけど。」

エ「名古屋泊まって、新幹線の始発乗ればいいじゃん。ホテルは用意してあげるから」

僕「GWだし、今からは無理でしょう?」

エ「俺を誰だと思っているんだ?○○だぞ!」

すぐホテルに電話をすると、一部屋こじあけた。

鷹「ホテル取れちゃいましたね。もう逃げられませんよ。」
この日の鷹様は妙な雰囲気だった。

こんな感じのいきさつがあったが、結局ボウリングはせずに、蕎麦を食べてホテルへ行った…。

チェックインを済ましルームサービスで、ワイン、シャンパン、カレー、スープ、チーズ、ケーキをオーダー。

飲むしかない!エガさんに付いていかなければ…。

 

僕はワインを開けテイスティングをした。そしてチーズを食べながらワインを飲み干した。
その後はカレーを食べシャンパンを飲み、僕はかなり酔っていた…。

もう限界だった。朝5時に起きなければいけないのに、時刻はすでに3時。

僕「もう寝る~」とベッドに飛び込んだ。

この後の記憶は完全に無い。何を話したのか、何を聞いたのか…。
みなさんの想像にお任せします。

そして朝の5時に目が覚めた。

…気がする。
あまり覚えていないが、完全に目が覚めたのは7時半。

どうあがいても遅刻だ!

しかし、少しでも早く浜松へ帰るため、大急ぎでシャワーを浴び、新幹線乗り場まで全力疾走!
そして、浜松駅からの乗り換えも全力疾走!

電車の中で一人汗をかいていました(笑)

ま、こんな日もあるさ!

 

僕が完全に目が覚めたのはAM7:35だった。

もう時計を見る前にヤバいことは感じていた。
あきらかにおかしい!どう考えても寝過ぎた!

もう仕方ない…、まずは遅刻の電話をしなければ。

僕「おはようございます。すみません、今日遅刻します」

→「あ、そう。何時くらいに来れるの?」

僕「う~ん、なんとか10時くらいには」

→「10時?遅刻の理由は?」

僕「寝坊です」

→「は?寝坊?なんで2時間もかかるの?」

僕「いや、かかるんですよ」

→「そんな訳の分からない理由じゃ納得できない。ちゃんと説明して」

僕「実はですね、今まだ名古屋にいるんですよ」

→「あ~なるほどね。じゃあ気を付けて来てね」

意外にも怒られませんでした(^^;

P.S.
昨日は電話に出れなくてゴメンナサイm(__)m
また今度、話でも聞いてください。


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