ダ×講義:菊花賞2020

2020年10月25日

秋華賞は前日では馬場状態は読めんかったから、当日の午前のレースをみてから書くつもりやったが
急用が入ってしまって昼になってまって書けんかったわ・・・

強烈な外差しバイアスやったから取れたで
外めの馬と、能力がある馬の中で外差しを選択しそうな騎手を買っただけやな

1着◎⑬デアリングタクト
2着○⑫マジックキャッスル
3着 ⑧ソフトフルート
4着▲⑯パラスアテナ

デアリングタクトは少し余裕のある体つきのわりにカッカしとったが
馬場に出ると落ち着きを取り戻しとった
歓声がないのもプラスに働いたんやろう
ソフトフルートは元々有力候補やったんやが…レース前の直観で消したわ
セトさんと違って、ワイの直観はアテにならんな・・・
ワイはセトさんのような天才やないからしょうがない

この週はクリちゃんのサトノなんちゃらが運悪く怪物レイパパレにやられ
またもOP入りを逃してまってマイルCS出走赤信号
なんとかアレグロはガレたまんまレースに挑んで案の定取りこぼす
しかも酷い斜行をみせながら精神病を発症…堀「馬が先頭に立つのを嫌がって怒った」^^;
いじるのも遠慮してまうほどドン引きしてニヤニヤしとったワイちゃんやが
今週はワイちゃんに罰が当たってまった模様や・・・
大幅プラス体重で出てきたから傍観するだけやったが
暴走してまってワイのシーズンズギフトちゃん終了\(^o^)/

 

傷が癒えんまま菊花賞や・・・

ワイは古典的なステイヤー気質とスピードを併せ持つモダンなステイヤーが好きなんやが
菊花賞はそれを発掘するレースとはちとズレる

 

天皇賞春と菊花賞ではアプローチの仕方が違う
距離適性も大事やが世代限定戦においては馬場適正も重要となる

勿論、「距離延長に耐えられる気性と操縦性の良さ」
これを大前提として・・・

軽い切れ味が生きる馬場か、重く上がりがかかりタフネスやスタミナが生きる馬場か
どちらの馬場になっとるか見極めが大事や

 

<軽い馬場>
父は2000以上に良績がある馬を多数輩出し、母系は米国型のスプリント血統が台頭
実績としては中距離型スピード能力を要求される1800mで強い競馬をしているのが望ましい

<重い馬場(上りがかかる)>
父が欧州型、もしくは母型が欧州血統が台頭
スタミナ自慢が揃う古馬2200以上のレースで結果を出しているのが望ましい

馬場次第で選ぶ馬がまるっきり変わってくるで

ダービーも「距離適性」よりも「馬場適正」のレースやった
マイルなんかも馬場状態で「スプリンター寄り」か「中距離寄り」か取捨選択が決まる

タフな馬場か軽い馬場か
ダービーも安田も軽い馬場になってスピードが生きるレースになったわけやが
近年、菊花賞でさえも距離適性より重要視されるのが馬場適正になってきてまっとる

特に世代限定戦ちゅうのはそんなもんやな
中長距離は古馬になってようやく距離適性が生きてくる
世代限定長距離レースはどの馬にも未知やからヤネもビビってタフなレースになりにくい

ただし、今年は馬場が重め、かもしれんのがミソや

とにかく、馬場読みが全てにおいて重要や
秋華賞は強い馬に有利な馬場になって簡単になったが、菊は逆や
コントレイルにはちょうどええ最終試練となるやろう

 

 

①ディアマンミノル
京都巧者で道悪もこなす
不良馬場でタフな2400mを勝ってスタミナを証明
やが、そんなレースをした後の中1週や…回復できとるんやろうか・・・
最終追いをみるぶんには元気そうなんやが・・・
スタミナに不安がない馬はヤネの自由がきくでな・・・

②ガロアクリーク
調教が直結する馬なんやが、順調に消化しとると思う
やけど、充実しまくとった春には及ばん
時計はええが、見た目のところやな・・・
終いにフォームを崩しとってあの頃の超超超超いい感じとはいえんやろう
先行より溜める競馬のほうがええと思うんやが川田の考えは違うようやな
道中でしっかり溜められた時の爆発力が世代上位なんはスプリングS、皐月賞で証明済みや

③コントレイル
中距離で発揮できるスピード能力においては2歳時で古馬クラスやった
真逆の能力が必要とされるホープフルSでは能力で跳ね返し
内枠が仇になり、序盤道悪で進んでいかんかった皐月賞でも大味な競馬で跳ね返した
これらは絶対能力がなせる業やろう
馬場が向いたダービーでは圧勝や
右回り、重めの芝で差は詰まるやろうし、初めての京都やが能力の違いで跳ね返してもらいたいわ
1.1倍はギャンブルだけやなくて単純にファンの応援そのものやろう

④マンオブスピリット
京都新聞杯がええ試走になっとるやろうね
ただ、アレをみる限りタフさがあって大敗が続く馬には思えんのやが・・・
近走は集中できとらんのやないか
見限りづらいところやわ

⑤サトノインプレッサ
毎日王冠の情けない負け方の理由がわからんかったから
ちょっと聞いてみたんやが、どうやら厩舎サイドが気性の成長を感じて馬具を標準に戻したらしいわ
いざレースになったら猛烈にイレ込んでまって見込み違いやったと
(調教で負荷をかけとらんかったのが厩舎での落ち着きにつながっただけやろうっちゅうこと)
その結果の出遅れと戦意喪失ちゅうことや
コイツには同じようにNHKで情けない負け方をしてダービーで盛り返した前科があるでな
スピード優勢馬場になって、有利だったんは明らかとはいえやが・・・
今回はコンプレッションフードでイレ込み対策をするようやし
世代間のレースに戻って、ダービーと同じようにスピードを求められれば台頭も可能なはずや
調教も抜群やし状態面の心配もないやろう
この人気やとスタミナ優勢でも抑えたくなってまうな・・・一貫性がないのは男らしくないけども

⑥ヴェルトランゼンデ
前走は骨折した上に熱発明けの整いきってない中での2着
ダービーに引き続き、再び底力をしめす格好となったわけや
注目すべきは初めてコントレイルから上がり最速を奪ったこと
だけやなく、レースが動き出した終い8ハロンでコントレイルを3馬身分上回った点や
そりゃ後方からの競馬やし・・・っちゅう声もあるやろうが
レースラップをみてわかるように24秒9から始まったラップが最終的に加速していった形
こういう漸進的な流れは後方からの馬が、むしろ不利や
前に取り付くのに脚を使わされる上、前の馬も止まらん
神戸新聞杯は先行馬全滅やから前っちゅう言い方には語弊があるな…
あのレースのケースやとヴェルトの前の馬、すなわち絶好位中団の馬を指すわ
で、コントレイルがソラを使ったのせよ、ここで3馬身分上回れるっちゅうのはすごいことなんや
やっぱ、全体の上りが36秒台に突入するとこの馬の良さが引き出される
2歳のホープフルSにおいても、コントレイルと同等の上りで追い込んだわけや
・・・ちなみにコイツは広い競馬場でノビノビ走らすんがベストやで
典型的な外差し馬やと思っとる
タフで底力がある血統なんは、米国スピード型のコントレイルとは得手が真逆
ダービーはスピード系優勢馬場の中、3着やったっちゅうのは力の証明や
っちゅうわけで、適性を跳ね返すほどの実力が備わっとるし、タフなレースに傾けば輝くで
(念のためやが、皐月は状態面と悪化が激しかった内つっこんでまったから参考外でええ)
前走は外枠で後方を余儀なくされたわけやが本来なら好位にとりつける馬やからな
上りがかかる馬場状態かレースの質でコントレイルの直後につけられたら面白いかもしれへんで
弱点はスピードを求められれば求められるほど厳しくなるっちゅうことやが馬場はちょうどええはずや
最大の不安は最終追いで初めて遅れをとってしまった点
こんだけ推しといてアレやが、当日は状態を注視したいところや

⑦ダノングロワール
素質馬でスタミナ馬御用達の九十九里特別の勝ち馬
出遅れも怪我の功名、逆に溜めが効いてタフなレースでの完勝
粘り込み一本やったのが引き出しが増えたわけやな
しかも、ウインキートスを倒しとるのが大きい
が、必要以上にタフで時計がかかってしまった故、本番に結びつきづらくなった印象やな
スタミナは十分やと示せたわけやが、同時にG1で足りうる最低限のスピードの証明が欲しかったところや
完全な重いタイプやないのは過去のレースで証明済みやからギリギリ足りるといえば足りるかもしれんけどな

⑧ディープボンド
春無理をしたんが回復しきっとらん印象はある
神戸新聞杯、ダービーの2戦はコントレイルのための位置取り
本来は溜めるレースが合うんやが、コントレイルの補佐役をさせられとるように見える
が、その経験が稽古代わりになってスタミナ面の強化につながっている印象があるわ
先行馬全滅の中、外回しで掲示板死守やからね
普通にこれは強いで・・・
本来の競馬をさせてもらえるんやったら、なおええな
大方、逃げ先行馬つぶしをさせられそうやが・・・

⑨アリストテレス
同コースの神戸新聞杯より速い時計で勝ち上がって穴馬扱いされとる
確かに中身をみるとコイツ自身が刻んだ5Fのラップそのもんは悪くない
とはいえ、数字だけやなく見た目でも判断するのも大切や
コントレイルとヴェルトライゼンデの比較やってそうや
見た目だけやとコントレイルの圧勝やが、数字に隠れたもんが潜んどったりする
その逆も然りで、こいつのレースぶりをみれば能力を秘めた馬っちゅうのはわかる
勝負所でズブいんは気性の面からかわからんが
どちらにせよ真面目に走り始めただけマシなんかもしれん
・・・ちゃんと先頭に立てて偉いね☺
積極競馬から素質馬フライングバードの強襲を並ばれてから抜かせんあたりまだ持て余しとる印象やわ

⑩サトノフラッグ
セントライト記念では良いころの機動力はみせたものの屈してしまったな
アーモンドアイとの稽古が楽しかったか知らんが、精神状態は良好な様子や
前走はやらかしたわけやが能力全開なら世代上位なんは間違いない
ただし、コントレイルがおるときは能力を出し切れん可能性があるわ
真っ向勝負を避けて終い勝負に徹すれば3着はあるかもわからんが

⑪バビット
能力は間違いなく高いわ
特にラジオ日経は圧巻やった
自ら厳しいレースメイクをして上がり最速で押し切った
逃げ馬やが、つまらん溜め逃げやなくて得意なレースを演出できる強みがある
セントライト記念も同じようにロングスパートをしながら上がり3位
またしぶとさを証明しとる・・・
京都では器用さと機動力とパワーが中山と福島でみせたもんほど生きんかもしれんが能力が高いでな
スタミナは血統面の後押しがあるしスピードも速い上りに対応できるのを証明済みで能力は問題ないわ
が、ノースヒルズの追加登録馬がキナ臭い
ちなみにこいつ女だけやなく男のケツをみてもチンチンを元気にしてまう根っからのバイやで・・・
いっくら強くても問題児やから勝負捨てとる他馬にちょっかいかけられると不安やわ

⑫レクセランス
すみれSでまだ本気やなかったアリストテレスに勝った馬
すみれSっちゅうのは春の3歳戦で最もタフになりやすいレースやから価値はあるで
一度は鬼講師の御眼鏡にかなっただけあって上り次第で台頭するかもしれへんな
揉まれ弱いところがあるから外枠に入れたのはええな
松山君が乗るようになって刺さり癖もみせなくなっとるし相性がええんやろう

⑬ロバートソンキー
未勝利戦で秀逸なレースをしとったのを見落としとった前走
この馬にとっては完璧に近いレース運びではまったところもあるやろう
まだサンプルが少なくて特徴がつかみづらい
道悪がいまいちなのか右回りがいまいちなのか疑問がのこるが
前走は距離延長にも難なく対応するセンスをみせ、馬込みも気にしないのは武器やろう
ただ、こういう最初から「デキル」馬の上積みは逆にどうやろうね
とはいえ、TRで2着と僅差の3着やから上積みがなくても評価に値するやろう
ひっかかるんはヤネの経験不足やな

⑭ヴァルコス
セントライト記念では機動力不足と器用さ不足を露呈してしまった
正直、あそこまで小回りがアカンとは思っとらんかった
今回条件は良くなるし、気性面ではクリアやろう
スピードがないっちゅう巷の印象やが、高速馬場に対応できるとるから機動力と器用さの問題やと思う
もちろんスピードがあるかないかと言われればないほうやがギリギリ足りるとレベルやろう
この1頭が思い切ったレースしたところで全体のレースの流れを変えられん限りは勝ち切るのは厳しいが
それでも皆が動けんところで動くことで馬券に絡む可能性はあると思うで
友道さんとこは厩舎力も高いし競馬を知っとるから想像以上のことをしてくれるかもしれん

⑮ブラックホール
最大のネックである馬込みの苦手は外枠を引いたことで多少はええやろう
機動力がないわけやないし、スタミナがあるのにそれを生かせんのは歯がゆいところやろうな
ヴァルコスらと一緒に打倒コントレイルっちゅうことで
長距離に偏った流れをつくればええんやがなかなかそうはいかんでな
現状能力を発揮するには大外捲り競馬一本のみ
それには前がバタッと止まる競馬でないと結果をだせんかもしれん

⑯ターキッシュパレス
神戸新聞杯では同じような位置におったロバートソンキーから0.3遅れてまったからな
スタミナタイプやがもう少しスピードの証明が欲しいところや

⑰キメラヴェリテ
追加登録の目的はバビット潰しも兼ねとるやろう
単騎逃げならともかくバビットに終始並びかけとる道中やとしたら、それやろう

⑱ビターエンダー
春無理をさせてもうて案の定骨折したな
神戸新聞杯ではディープボンドと違って先行馬全滅の流れに逆らえず
よっぽど良化せん限り争いに加わるのも難しいやろう

 

土曜をみた感じやとやはり例年より重めの馬場や
とはいえ極端な低速馬場でもない、もちろん極端な高速馬場でもない
つまり、取捨選択が最も難しいパターンになっとるわ
前言撤回やないが、距離適性を軽視できん状況にもある
特化型やなくスピード、スタミナ共にA以上のバランス型が理想やな

底:底力
ピ:スピード+瞬発力+高速馬場適正
タ:スタミナ+持続力+低速馬場適正
上:調子+上昇期待度
評:総合+センス折り合い+位置取り

◆底ピタ上 評
①BCB C ディアマンミノル
②AABB B ガロアクリーク
SSAB ◎コントレイル
④BBAB B マンオブスピリット
⑤A B サトノインプレッサ
AAB ○ヴェルトライゼンデ
⑦ABAA B ダノングロワール
B A△ディープボンド
⑨AAAA A▲アリストテレス
AAB B★サトノフラッグ
⑪AAAA B注バビット
⑫BBAA B レクセランス
⑬AAAA B△ロバートソンキー
⑭ABAB B ヴァルコス
⑮BBB B ブラックホール
⑯CCAB C ターキッシュパレス
⑰BBBB C キメラヴェリテ
⑱BABC C ビターエンダー

◎③コントレイル
○⑥ヴェルトライゼンデ
▲⑨アリストテレス
△⑧ディープボンド
△⑬ロバートソンキー
★⑩サトノフラッグ
注⑪バビット

コントレイルは絶対能力の高さに加え、ホープフルSと皐月賞でタフネスを証明してまっとるでな
ヴェルトライゼンデにとってはスピード不足を補えるちょうどええ馬場になっとるんやないやろうか
アリストテレスは釣り臭いが、最低限を証明済みの上まだ持て余しとるから単穴にはふさわしいやろ
ディープボンドは能力的に2番手争いでもええんやが支援の色が強いから重い印が打てんでツライわ
ロバートソンキーはG1経験がないながらも漸進ラップに適応したのがデカいわ
サトノフラッグは腐っても世代上位やからな
バビットは強いんやが包囲網の影響を考えて買わんやろう

3連単(6点)
◎→○→▲△★×
◎→▲→○

本来、2番手候補はヴェルトとディープボンドやろう…底力の信頼性やわ
まじめに走って、まだギアを隠しもっとればアリストまでやな
ノースヒルズの先行馬潰しに巻き込まれる危険性も高いわけやが
ロバートもええんやがヤネの経験がちょっとな・・・

3着争いは展開ひとつで変わるから混戦やろう
外枠で一変の可能性があるブラックなんかは3着候補なら十分面白いと思っとるわ
3連単なら格好つけず手広く買ったほうがええかもしれんな

ヴェルトライゼンデの状態を含め、穴っぽいのはパドック要注目や

 


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