●阪神2200
スタートして直ぐ下り坂やから勢いがつきやすいわ
行く意思がある馬やマイルをこなす先行馬がおるとラップが上がりやすい
最初のコーナーまで距離が長いんやが
出負けから位置を取ろうとすると200m過ぎから登り坂やから無理すると消耗度が高い
やから先行馬がダッシュがつかんと後々響くっちゅうことやな
3~4コーナにかけては下りで緩いコーナーやから中盤から後半はラップが落ち込むところがない
小回りで直線が短いもんやから早めにレースが動くでな
それでいて3Fまとめ上げんとあかんから持続力が求められるタフな条件や
序盤中盤終盤すべてに消耗するギミックがちりばめられとるでな
序盤のペース関係なく結局タフになりやすいわ
やから小回りやのに去年のサートゥルのように爆発的な加速力が仇になってまうケースも多い
それはゴール前にガス欠してまうからやろう
タフな条件になればなるほどジリっぽく最高速まで時間がかかる馬のほうが有利んなるんはそういうところやろう
やから宝塚記念は昔からG1では加速力や瞬発力が足らん馬がここで挽回してきた歴史があるっちゅうところやな
●ステップレース
◇天皇賞(春) A
例年にない超ハイレベルのステイヤー戦やった
13秒台のラップが2回のみ(9F目13.1とL1F13.0)の超消耗戦
※12.8 – 11.3 – 11.7 – 11.9 – 12.1 – 11.9 – 11.8 – 12.1 – 13.1 – 12.6 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 12.1 – 12.3 – 13.0
ワールドプレミアとディープボンドはステイヤーやから順当やとして
ここで好走してまったアリストテレスとカレンブーケドールに対する見方で評価が180度変わる
両馬がステイヤーやないっちゅう見立てなら専門外のレースで好走したっちゅんは地力の証明や
特にあの流れを前で粘り切ったカレンブーケドールの価値は高いわけやし
アリストテレスも十分に地力を証明したといえる
◇大阪杯 B
ワイん中やとこのレースそのもんはまだ価値のあるG1競走として評価しとらん
今年なんかは良馬場やってもあのコンクリ馬場の内回りやから前残り必至やったやろう
やが馬場が悪くなって特殊な持続戦になった事によって
レイパパレの心肺機能のエグさの証明になったんは逆に良かったといえるわ
問題はレースの質やな…
モズベッロの2着から特異なレースになったっちゅう意味んなるわけやから評価しづらい
昨年の宝塚に近いもんがあったわけやから道悪になれば価値があがるステップに変身するわ
◇安田記念 B
後傾になって中距離型が好走可能な一戦となったわ
やからスプリント適正を求められとらん分ステップとしては昨年よりはええやろう
ここからはカデナだけやが距離延長で追走が楽になるんはええやろうな
マイルを追走しつつ終いの脚に影響なしやったから位置を取っても終いに響かん可能性が今ならある
◇鳴尾記念 C
前半超スローの4F持続戦
逃げながらも早めに仕掛けてほぼ最速でまとめ上げられたわけやから
勝ち馬のロングスパート力については宝塚記念に向けて評価できる内容ではある
ただいっくら持続戦っちゅっても宝塚の前半があそこまでスローになるんは考えにくいわけやから
直結するとはいい難いわな
◇目黒記念 D
上がり勝負の前残りクソレース
そこで先行しながら離された3着のアドマイヤアルバの価値は低い
それに宝塚で必要な持続力を求めらるレースにならんかった
◇海外競馬 要チェック
クロノもキセキも格好をつけた好レースをして帰ってきた
海外遠征は消耗度が最も激しいわけやから当日の馬体はしっかりチェックせんとあかん
フォトパと追い切りをみる分にはクロノもキセキも問題ない
大事なんは歩様とキャンターやわ
●各馬評価
①ユニコーンライオン
もし鳴尾記念を再現できれば十分に好走の余地はあるわ
ただロングスパート力の証明はできたんやが・・・
前半が遅すぎたんもあって4Fの持続力を発揮するんにペースの土台が整っとった
テンでそれなりに消耗してからの持続力の証明はまだや
っちゅうんは当然で古馬重賞のペース経験に乏しいからやわな(;^ω^)
中京2000っちゅうんは急にギベオンが強い競馬をしたり判断が難しいコースの一つや
あんだけで覚醒したっちゅう見立ては怖くてできん
やが馬が充実しとるっちゅうことだけは調教なんかをみればようわかる
元々素質が高かったんやが気性の問題で能力発揮するんが難しい馬やったでな
スムーズな競馬ができると仮定すればまた好走したって驚きはないところや
タイトなローテやが3歳馬とちゃって体が完成しとる古馬やから充実度で跳ね返すことは可能やろう
②レイパパレ
これまでの全部のレースぶりを見ると完全に規格外の馬やな
直線入り口から後ろを突き放すもんやからここんところ勝負所から競り合ったことがない
つまりはそんだけ抜けた強さを発揮しとるっちゅう事
大阪杯は速い流れの中でそれをやったわけやからやたら強くみえるっちゅうわけやな
やがもし勝負所から競りかけられて肉弾戦になってまったら
小柄なんと気性的にもシェルズレイの子やからいつプッツンが起きてもおかしくないわな
問題は距離やろうな…2000mまでの心肺機能は相当に高いんやが
阪神2200mっちゅうんは「ただの1ハロン延長」やないで
川田がいつものように強気に乗ってくれればレイパパレのレースはできるやろうが
距離を気にして勝負所が消極的になってまうと逆に危ないかもしれん
逃げるのはこっちやろうか…2番手以下に抑え込むと大阪杯で気持ちよく逃げたせいで力みそうや
⑦クロノジェネシス
ルメールが跨った一週前の調教が失敗っちゅうんは間違いないところ
やがクロノの「暴走」かっちゅわれるとそうは見えんわな
ルメールが引っ張らんかっただけに見えたわ(;^ω^)
本来ああいうんはレースで力みを生む原因になってまうから非常に良くないで
あれが最終追い切りやなくて良かったわ・・・
クロノの総合力の高さはコーナリング性能にもあるんやわ
下手なのはコーナーでブレーキを踏んでまうんに対しコイツのように上手いのはアクセルを離しながら曲がっていく
腐っても内回りやし序盤の急な1、2コーナーでマージン(スタミナ)を取れる強みが生きるわな
巷で問題にされとるんは騎手やけど
クロノをよく知る北村からルメールへの乗り替わりはプラスでないっちゅうんは間違いはないやろう
そもそもルメールいうんは宝塚記念だけやなく阪神2200は「普通の上手い騎手」や
他のコースでは群を抜くルメールでもここは普通に乗れるっちゅう程度
これまでの宝塚記念は危ない人気馬に乗ってきとったから度外視でもええが
ルメールっちゅう付加価値が馬の能力にプラスアルファされんのが阪神2200っちゅうコースやな
っちゅうことで巷の心配も半分は納得は出来るんやが
クロノは騎手を選ぶ馬やないと思うし古馬ん中で宝塚の適正が一枚抜けとる
乗り替わりが馬券外になるほどのマイナスかっちゅったらそこまではさすがに言えんで
⑧カデナ
去年の超ハイレベル戦の秋天では追走に脚を使ってまって末脚が鈍ったんを考えると
安田記念の健闘にはビックリしたわ…いっくら展開が向いたとはいえや
ちょくちょく地味ながらも能力の高さを証明しとるな
最近の頑張りをみとると3歳時に順調やったらな(;^ω^)
成長が鍋底んなっとるんは3歳時のダメージ残りが響いとったっちゅうところやろうな
7歳になっても指数を上げてこんだけ元気なんやからようやっとる
充実度は申し分ないわ
⑨アリストテレス
そもそもステイヤーやないからな菊と春天は度外視してもええくらいや
どうみたらステイヤーになるんや・・・なにが無尽蔵のスタミナや(;^ω^)
それでも菊2着はともかく超ハイレベルのステイヤー戦の春天4着なら悪い結果やないわ
中距離に戻るここは買うタイミングやろ…買いやすい人気やし仮に来んでも痛くないしな
久しぶりに「相手なり」を発揮できるようなら面白いで
ルメールが乗るようになってからだんだん従順になってきてまったんが逆に
持ち前のフワっと道中を走るいうんが無くなってまったんがな(;^ω^)
阪神大賞典なんかはヤル気が出すぎてまって珍しく掛かってまったくらいやし
道中「テキトー」が持ち味でそこが大物感を醸し出しとるところやったのに・・・
最近は道中から力みがみられるしスタミナが消耗するんも頷ける
昔は道中気を抜いたりして子供っぽかったんやが大物感があったんやわ
馬が豊を舐めてくれて最後だけを真面目に走るアリストが戻ってこればええわ
ただそんなええ頃のアリストテレスが戻ってくるとなると逆に春天の後っちゅうんがネックで
位置取りがちょっと心配になってまうな…あんまりゆったりスタートされてまうと好位が取れんわな
巷では父エピファの成長力が懸念されとるようやがどっちかっちゅったら母系のほうやな
早熟のバレークイーン一族やから4歳でのパフォ上昇が懐疑的になるんも頷けるところ
音無さんを信じるなら晩成っちゅうことやけど(;^ω^)
4歳馬らしいパフォーマンスアップがあれば阪神2200は適正内やから面白いと思うわ
⑩カレンブーケドール
坂路調教しかできんし爪不安っちゅんはもうデフォやな…
常に爆弾を抱えた状態で走っとる印象があるわ
春天は4コーナーから抜群の手応えやったが
直線は内でガス欠しとったディアスティマに例によってスピードを合わせて減速してまった
そこから再加速してトップに持ってくだけの力はさすがに残っとらんかった
特に左手前での再点火に難がある馬やからな(;^ω^)
今回は4角から他馬を置きざりにしてきたレイパパレが前におるやろうから
持ち前のしぶとさを発揮しやすい環境にはあるんやないやろうか
ゴール板で頭ひとつ前に出せるかは戸崎の工夫次第や…能力は十分に足りとる
しかしながら本来は「東京でこそ」なんやけどな…
有馬記念も「バテとらんのに伸びを欠いた」っちゅって池添が言っとったわけやし
やが相対的にみると証明されとる総合力は2番目やから軽視はできん
⑪モズベッロ
大阪杯は有力馬がガス欠んなってまった漁夫の利の2着
去年の宝塚記念はキセキに5馬身差の3着(クロノとは11馬身差)
道悪になってもこのコースでクロノとキセキには逆転するんは難しそうやし
もう1枠の争いもアリストテレスとレイパパレがおって厳しいところや
道悪の特性は違えど不良馬場の消耗戦になったAJCCではアリストテレスに完敗しとるからな
地力の面でちょっと怪しいところがあるわ
(道悪を走る能力については大阪杯では歩幅が変わらんくなっとったから去年以上に巧くなっとるけどな)
良馬場の阪神2200(京都記念)はイマイチやったから中身がまだやったんやろうかと思ったんやが
森田調教師はAJCCから出来が戻っとった言うとったし結果を額面通りで受けとめてもええんやないやろうか
好意的にみると同じ阪神でもG1のより持続力を求められるレースが合っとるっちゅう可能性
それから池添と息ぴったりなんも怖い要素ではあるんやけどな(;^ω^)
⑫ミスマンマミーア
長い脚を使えるっちゅうんはキャラクターとして宝塚で漁夫の利を得やすいんやが
いっくんからの乗り替わりと好走したハンブルクCから3キロ増っちゅうんに食指が動きづらいわ
クロノが前を掃除できた場合を考えても道悪の助けが必要やろうな
⑬キセキ
転厩はあってないようなもんっちゅうか形式上やな
スタートはデムーロのせいやと思っとったがスコフィーでもダッシュがついとらんかった
最近の行き脚のつかなさが気になるところやな
ただ精神的な衰えはあるかもしれんが肉体的な衰えは感じさせん動きはしとる
テンはもっさりしとるしゴーサインからの反応も悪いわけやが最後まで頑張るでな
宝塚記念はズブさがええ方向に出るケースが多いもんやからキセキのキャラクターに適合しやすいわな
先に反応よく抜け出した馬がバテればっちゅうところやろう…そんなたらればも宝塚記念ならあり得る話やから
いっくんは先行したいやろうけどそりゃ先行できたほうが面白いやろうが
最近の馬の行きっぷりをみとるとスンナリ出来なそうやからな…いっくんマジックくるやろうか(;^ω^)
底:底力
持:持続力
距:距離適性
追:コーナリング+追走力+ステップ
上:調子+上昇期待度
評:総合+枠+騎手
◆底持距追上 評
①BABAA B ユニコーンライオン
②SSBAA A▲レイパパレ
⑦SSSSB S◎クロノジェネシス
⑧BBBSA B カデナ
⑨AASAA A○アリストテレス
⑩SSSAB A△カレンブーケドール
⑪AAABB B モズベッロ
⑫BAABB B ミスマンマミーア
⑬ASSBB B△キセキ
今回は馬券内の可能性が僅かでもある9頭までの評価
勝負事に絶対はないがほぼ0%と見立てとる③④⑤⑥は割愛や
※天気は持つようやが念のためゲリラ豪雨警戒
阪神道悪巧者
SS クロノジェネシス
SS モズベッロ
S ミスマンマミーア
S レイパパレ
A キセキ
A ユニコーンライオン
阪神道悪割引
C カレンブーケドール
C カデナ
B アリストテレス
◎⑦クロノジェネシス
○⑨アリストテレス
▲②レイパパレ
△⑩カレンブーケドール
△⑬キセキ
堅実で最強クラスのクロノジェネシスの2倍
規格外のポテンシャルを覗かせとるが初距離と気性面の不安があるレイパパレの3倍
堅実か未知をとるかは好みの問題やろうがどっちが美味しいかっちゅうことになるとクロノのほうやないか
馬単なら◎⑦クロノから⑨②⑩⑬へ(4点)
3連複なら◎⑦クロノ△⑩カレンから⑨②⑬へ流し
+①ライオンor⑧カデナor⑪モズの中からパドック特注馬を1頭選んで足す(4点)
3着までっちゅう可能性を考えるとカレンが2番目に高いとみとるから
3連複は〇アリストやなくて◎クロノと△カレンからにする予定やわ
(対抗○単穴▲っちゅう意味に当てはまらんから証明能力2番手でも△や)
正直馬券は外れてもええからレイパパレの規格外を今一度みたいところやな・・・
阪神2200mいうんはただの2200mやと考えとらんでな
2200mとみせかけて他コースの2500m並みのスタミナを求められるケースが多いから
現状の材料だけではさすがに本命にできんかったわけやけど(*^。^*)