牝馬2冠馬はそれなりにいます(秋華賞勝ちのインチキも含めて)が、「無敗の2冠馬」となるともうこれは、昭和30年代に遡らないといけない(記憶では昭和32年のミスオンワードただ1頭)。
が、これに挑んだ馬を1頭だけ知っている。4連勝で桜に勝ったアグネスフローラだ(ミスオンワードのことはこのときに知った)。
べガ同様、タキオンの母といった方がいいこの牝馬は、その母もオークス馬(アグネスレディー)ということで、オークスの前はこの両方の記録を賭けたすごい盛り上がりだっと記憶している(まだダイナカール・エアグルーヴのオークス母仔制覇の前)。
父ロイヤルスキーから来る距離の不安、その前の年に断然人気のシャダイカグラをブッとばしたオークスの乱ペース(このときはまだ20頭立て)、単枠指定(知ってるかい、今の若者はこの制度を!)の大外20番、プラス20キロの馬体増。
そんな過酷とも言える悪条件が揃った中、単勝2.2倍のブッチギリの1番人気で臨んだフローラは、トーワルビーの殺人的なラップを横綱相撲でネジ込もうとした瞬間、エイシンサニーに差された・・・・。
そのタイムは未だに残るオークスレコードです・・・・。