私が知る限り、このフレーズが使われたことは13年間で2回しかないはずだ。1回目は、1988年の秋の天皇賞(タマモクロス×オグリキャップ)。2回目にして、その後ないのが、1992年の春の天皇賞。史上初の「春の天皇賞2連覇」を目指すメジロマックイーンと、これまた史上初の「無敗の天皇賞馬」を目指すトウカイテイオーの対決のときだ。 こういうときの私はただの競馬バカになってしまう。データとか、実績とか、体調とか、そんなものはどーでもよくなってしまうのだ。こういうとき、私が重視するのは、「どっちの史上初が美しいか?」だけである・・・・・。 私の結論はもちろん「無敗の天皇賞馬」(この後、2勝はライスシャワー、2連覇はオペラオーが達成する。無敗の天皇賞馬は未だにいない。)。 いくら負けたかって? 「競馬は損得じゃないよ。人生の喜怒哀楽を勘定できないように、競馬の喜び・悲しみを勘定することはできない・・・」