もう終わっちゃったけど、是非書いておきたいんで、東京大賞典の思い出を。 あれは1998年。アグクマポーロとメイセイオペラの「2強対決」の年です。この年は23日の開催でした。 祝日にも関わらず、何故か仕事があったんで、抜け出すタイミングを伺うものの、なかなか上手いタイミングがなく、結局抜け出せたのは3時すぎ。普通なら名古屋競馬場まで1時間近くかかるので完璧にアウトだが、バイク(250)という、秘密兵器を用意していた。 15時20分、運河通り(中川運河の横の道。ここに出れば、競馬場まであと10分)に出る。信号が青になった瞬間、フルスロットルで100キロ近くまで加速した瞬間、横から飛び出してくるバカが!
「あぶねーな、バカヤロー!」と叫んだが、ソイツは何故か「止まれ」という旗を持っている。「け、警察だ・・・・・・・・」。 クソー、祝日なんかに取り締まりしやっがって、コッチは急いでるんじゃい! と思ったが、この警察官、非常に競馬に理解がある奴で、「レースの発走まであと10分? じゃぁ、あとで警察来て」と免許のコピーだけして、解放してくれた。 解放してくれたのはウレシイけど、46キロオーバーで罰金は85000円だっちゅーの! まぁでも、このときの心境から言うと、解放してくれただけでしめたモンだった。この年の2強の決まりには、死ぬ程自信があったからだ。「えーよ。ベットを2万増やすだけや!」と。 レース発走5分前、競馬場到着。
メイセイ・アグクマに注ぎ込んだ金額は5万円。思わぬ出費(この後来るだろう罰金)があったものの、十分な儲けを計算できる額だ。 最後の直線。4角先頭で粘り込みをはかる、メイセイ(@イサオ)に、内から怒涛の追い込みを見せる、アブクマ(@石崎)。 私は叫ぶ。「止めてくれ~、石崎~。後生のお願いや~」 そう、私は「メイセイ→アグクマ」の馬単しか持ってなかったのだ・・・。 この話には後日談があります。この違反の調書を取ったのは、次の年のフェブラリーSの前日。くだんの競馬好きの警察官に「明日は何だ?」と聞かれ、「メイセイオペラっていう地方馬に全額行ってもいいですよ」と答えました。あの警察官から感謝状を欲しいぐらいや!(笑) 我が愛しのメイセイオペラ様。このときは、ヒドイ目に合いましたが、お陰で罰金を払うことができました。感謝しております。